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てんかんの発作を起こすようになったマルチーズ犬『桃』のプロフィールです

生後半年、ヒートの直後に初めて、先天性てんかんの発作を起こした体重2キロのマルチーズ。

発作は何の前触れもなく、食後、うたたねしているときに起こった。
体を横倒しにし、四肢を突っ張らせながら鳴き出す。
口はパクパクと動き、酸欠を起こしているように見えた。

最初に診察を受けた獣医師は「脳の毛細血管が切れている」と言い、
「治りますか?」の問いに「血管が成長するから大丈夫」と答えてくれた。
それから3ヶ月は何も起こらないまま過ぎた。

 しかい、それから2回目の発作が起きしまい、発作の間隔が狭まっていった。
獣医師は「神経を静める薬」をくれた。

それでも頻繁に起こるので、新しく「脳の血管の循環を良くする薬」をもらう。
さっそく、飲ませると、それから5分も間を置かない連続発作が起こり始めた。
慌てて電話をすると、「薬の効果が切れるまで待つしかない。
もう飲ませないで破棄してくれ」とのこと。
まるで実験じゃないかと不信感募る。

そのころは、散歩にも行けた。
ところが、ひどい発作(2時間くらい落ち着かない)が起きるたびに徐々に、
体に変化が表れる。
右足、右手を引きづるしぐさ、そして右目の視力が落ち、完全に見えなくなった。
それからは左まわりしてしまい、真っ直ぐ歩けなくなった。

 散歩には出られなくなったので庭に出して様子を見張る。
そうしないと、どんどん回って植え込みなどの奥に入り込んでしまう。

 庭木の葉が揺れるくらいの風が吹くと、驚いてよく失禁した。
この頃、お友達の紹介で獣医さんを変える。

 新しい獣医さんは、きっぱり「これは、てんかんという病気で治ることはないでしょう。
長い目で発作が起こらないよう、付き合っていくしかありません」と言った。
やっぱり、とがっかりしたが、他にも同様の症状の子が通院していると聞いて、
ちょっと安心する。

それからは抗てんかん剤を投与する日々。
夜中や朝方に、桃の暴れる音によって起こされる。発作は止めようがないので、
治まるのを待つしかない。

明かりの完全に消えた近所の家や、誰もまだ吸っていない、朝の澄んだ空気を感じるのは、けっこうきつい。
桃のからだを押さえながら、なんとも言いようのない疲れを感じた。
桃も、それ以上にぐったりし、普段だったら、からだに触れただけで激昂するというのに、
妙におとなしくなってしまい、つかの間、いい子でいてくれる。
失禁やよだれの後始末をして、また眠る。
ひどいときは連続で起こり、とうとう眠れないままのことも多かった。


発作のたびに様子は悪化し、とうとう自力では、水やごはん皿にたどり着けなくなった。
視力も、飼い主に対する認識も消え、食欲だけが残った。
今は、押さえつけるようにして、お皿と口をくっつけてやる。
仕事の帰りの時間を覚えていて、ずっと玄関で待ってくれていた桃の姿も、
今は思い出すことがほとんどない。

てんかん、という病気とは?

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